2821m

針の木岳頂上

2003.6.13(金)〜14(土)

13(金)  磐田(17:10)ー扇沢(23:10)

14(土)  扇沢(5:05)ー大沢小屋(6:25 6:45)ー
       針の木峠(9:30)ー頂上(10:40)ー針の木峠(11:10 11:20)
       大沢小屋(12:15)−扇沢(13:10 13:20)ー磐田(20:00)

       

13(金)  梅雨真っ只中の週末。天気予報も降水確率60%を伝えていたが、出発。
       太平洋側は雨がふっていたが、北上するに連れ雨は止み、扇沢では満月が
       山々を照らしていた。5月に来たときは、車が多数止まっていたが、今日は
       私の車を入れても5台。
       早々にシュラフに包まり眠る。

14(土)  4時20分起床。朝食を摂り、身支度を整え出発。天気はまずまず。青空が
       出ているが雲の動きが速い。

       大沢小屋を覗いたところ、山小屋のご主人が休んで行きなさいと言って
       下さったので、暫しゆっくりする。
       コーヒーをご馳走していただき、ご主人から針の木岳のこと、山で熊に
       出会った時の話などしていただく。興味が尽きないお話ばかりであった。
       登山記念に針の木岳と大沢小屋のバッチと、ご主人のスケッチをモチーフ
       にした手ぬぐいを購入。

       小屋を出て,直に雪渓に着く。12本アイゼンを装着し出発。例年にない雪の
       多さとの事であったが、日本三大雪渓のひとつである、この広大な雪渓に
       私一人。降りかえると爺が岳が雲の晴れ間からくっきり見えた。昨年の夏、
       唐松・五竜・鹿島槍・爺が岳と縦走したことを思い出す。

       踏み後・指標等全くない中、稜線につながる雪渓が幾筋もあり、地図を確認
       しながらルートを選択する。
       雪渓上部は積雪の多さもあってか、非常に厳しい登りであった。ようやく
       稜線に出ると、このお天気の為期待していなかった北アルプス南部の山々
       の姿に会うことが出来、感激した。

       蓮華岳への稜線は積雪もなく夏道になっていたが、針の木岳への道は
       北側に登山道があるため、雪がたっぷり残っていた。
       雪の斜面を慎重にトラバースしながら針の木に向かう。
       急にガスがかかり、視界が悪くなる。針の木頂上からは、お天気が
       良ければすばらしい展望が得られるのだろうが、この時期の登山で、
       それを望むのは贅沢であろう。頂上に立てただけでも満足。

       帰路は、ますます天気が悪くなり、下から雨が降る状態。自分の足跡
       見失わないよう慎重に歩く。

       針の木峠で、今回の山で是非会いたいと願っていた、雷鳥に出会う。
       すでに8分目ぐらい夏の姿になっていた。
       近づいても逃げることはなく、愛らしいしぐさで、姿からは想像もできない
       ない泣き声を発していた。

       雪渓の下りは、膝の悪い私にとって、快適な歩き。
       いつもなら膝をカバーするため、慎重に足を運ぶが、今日は滑落だけに
       注意を払いながら、気持ち良く下山。
       

コイワカガミ 今年初めての高山植物

大沢小屋 貸しアイゼンも
あった(500円)

降りかえれば 爺が岳

針の木大雪渓
私にとっても「大」でした

針の木峠から 槍・穂高

雷鳥 ヒキガエルのような鳴き声だった

2003年

針ノ木岳

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